ノックスの十戒+ヴァン・ダインの二十則
2008/12/30ミステリが好きで長年読んでますが、解決への筋道が与えられた情報で特定できず「なんでそうなるの??」という無茶振りな論理展開をする(往々にして厚くて時間がかかる)作品があるのも事実。「過去トリックと被らない」創作は難しいと思うのでギリギリを狙ってくのは分かりますが、読み手置き去りの展開になりがちです
というわけでミステリのルール、というか禁じ手をまとめたと言われた「ノックスの十戒」と「ヴァン・ダインの二十則」を改めてチェックしてみました
余談だけど建築好き&ミステリ好きをまとめて満足させる「館モノ」というジャンルは必見です。最初の折り込みに館の平面図がある(笑)等、ディープな世界が展開されます
- 館モノリスト (amazon.co.jp)
【ノックスの十戒】(1928)
01:犯人は物語の当初に登場していなければならない
02:探偵方法に超自然能力を用いてはならない
03:犯行現場に秘密の抜け穴・通路があってはならない
04:未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない
05:中国人を登場させてはならない(当時、中国人は全て超能力者であると誤解されていた)
06:探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない
07:変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない
08:探偵は読者に提示していない手がかりによって解決してはならない
09:“ワトスン役”は自分の判断を全て読者に知らせねばならない
10:双子・一人二役は予め読者に知らされなければならない
いきなり相反するけど、館には大体03があるし、それが良いんです! 笑
【ヴァン・ダインの20則】(1928)抜粋
04:探偵自身、あるいは捜査員の一人が突然犯人に急変してはいけない。これは恥知らずのペテンである
これをやられるとミステリから“小説”にカテゴリが変わりますね
07:長編小説には死体が絶対に必要である。殺人より軽い犯罪では読者の興味を持続できない
なるほど!
15:事件の真相を説く手がかりは、最後の章で探偵が犯人を指摘する前に、作者がスポーツマンシップと誠実さをもって、全て読者に提示しておかなければならない
16:よけいな情景描写や、わき道にそれた文学的な饒舌は省くべきである
15は同意、だけど16は文章の彩りとしてOKなんじゃないかな?「問題集」ではなく「ミステリー(小説)」なので
